今年も、演劇研究部さんの夏の定期公演の季節がやってまいりました!ということで、公演を一週間後にひかえた619日、演出・舞台監督・役者の方々にインタビューをさせていただきました。

 

さて今回の公演『リアリティ・ショウ』は、「のんびり、ゆったり」というよりは「激しく熱烈に」といった感じ。単純明快な勧善懲悪もの、というよりは、観客に「思考させる」ような内容になるものと筆者は予想しております。

そんな公演への意気込みなど、熱く語っていただきました。公演の前に予習として読むもよし、観た後に「ああ、こういうことだったのか」と読むのもよし!(もちろん筆者としては前者であってほしいのですが…)部員の方々の想いに触れてみてください。

 

なお公演の詳細は、

72日(土)73日(日)

開演 両日13001800

料金 前売り500円 当日700

(本公演半券をお持ちの方は2回目以降300円)

会場 シアターent.(寺尾駅から徒歩5分)

となっています。

(Text しぶかわ/おの、web おの)

 

◆インタビューをさせていただいた方

 演  出   高橋 陽介さん

 舞台監督   桂 裕樹さん

 主  役   渡邉 緑希さん

  ヒロイン   杉山 萌衣さん

 

 

 

高橋さんは春の新入生歓迎公演『絢爛とか爛漫とか』で主役を熱演されていました。『リアリティ・ショウ』では演出を担当されています。演出のお仕事を一言で言うと、「脚本というレシピをもとに、役者・スタッフという食材を美味しく調理するコックさん」といったら分かり良いでしょうか。演出として今回の劇をどのように作り上げようとしているのか、うかがってきました。

 

Q.今回の舞台のあらすじを教えてください

A.閉ざされた空間の中にいる“ある劇団” の日常を、まるでインターネット中継を観ているかのように表現して、それをお客さんが観る、という不思議なお話です。劇中の劇団は“ロミオとジュリエット”の公演に向けて、日々稽古に励んでいます。その中での劇団員の関係をめぐって、様々な出来事が起きていきます。

 

Q.今回力を入れているポイントはどこですか?

A.お客様に“自分にもこういうときがあるよなぁ…”と感じてもらえるような部分を大事にしていきたいと感じています。例えば、恋愛感情であったり、負の感情であったり…など、“人間臭い”部分で共感していただけるのではないかと思います。

一方、劇の中で演じられている(劇団が稽古している)「ロミオとジュリエット」が時間の経過とともにどのように仕上がっていくかも見どころです。あまりネタバレをするとよくないので、この程度しかお話しできませんが、この作品のもつ スピード感・テンポを大事にして完成度を高めていきたいです。

 

Q.お客さんにメッセージをお願いします。

A.ぜひ劇場にお越しいただいて、“実物”を観ていただきたいです。

ご来場待ちしております。

 

 

 

“舞台監督”という仕事は、本番が近くなって舞台の設営(仕込み)をするときに本領を発揮します。具体的にはさまざまな部署の間をとりもって、準備が円滑に進められるように計らう仕事です。役者のように直接観客の目に留まることはありませんが、まさに縁の下の力持ちといった存在で舞台づくりを支えています。

 

Q.舞台監督のお仕事は初めてですか?

A.舞台監督は2人いますが、リーダーとしては初めての経験になります。前回の第115回定期公演でも舞台監督として仕事をさせていだきましたが、今回はより責任ある立場なので、しっかり頑張っていきたいです。

 

Q.本番も近づき、いよいよ舞台監督の本領発揮といったところですね。そこで意気込みをお聞かせください。

A.今回の公演では、本番の1週間前から仕込み(舞台の設営)を始めます。装置、効果など4つの部署(装置・衣装・効果・広報)をうまく動かして、時間を有効活用できるようにしていきたいです。

 

Q.活動していく中で、たいへんなことはありますか?

A.舞監の仕事は仕込みの日程を調節したり、各部署の調整をしたり、やることがいっぱいあって、学業を両立するのはなかなかハードです。でも劇研のメンバーと一緒に活動するのは楽しいので、残り約1週間 いい舞台にするために頑張っていきたいです。

 

Q.メッセージをお願いします!

A.今回の公演では、4つの部署がとても工夫を凝らしています!よく観てみてください! ご来場、お待ちしています。

 

 

Q.ヒロイン・成島梨奈というキャラクターについて教えてください。

A.成島梨奈は、ジュリエットの役を演じることを通して人間として成長していく、といった役どころです。梨奈は劇団に新人ゲスト女優として参加します。一方でカルト宗教にはまってしまい、精神的に不安定になってしまう、といった展開もあり、どうやってその状態から抜け出すのか?という葛藤も描かれます。

 

Q.演出さんのお言葉の中に「共感」というキーワードがありました。この部分についてはいかがですか?

A.梨奈は、知らないところ=劇団にいきなりぽんっと放り込まれ、そこからものがたりが動きます。未知の環境で彼女はなんとか劇団の輪の中に入り込もうとするんですけれども、カルト宗教のことを思い出してしまってどうもうまくいきません。その、梨奈の戦い、葛藤の部分には共感させられますね

 

A.もうひとつのお仕事である“衣装”について教えてください。

A.衣装については、現代劇なので普段着ているようなものを選びました。それぞれの役柄に合った服装選びに力を入れました。劇中劇『ロミオとジュリエット』で使う仮面は手作りです。どうやって作ったかは秘密です。観に来て、想像してみてください(笑)」

 

 

それぞれの登場人物の心の動きに注目して観賞してください、と語ってくださった杉山さん。初のヒロイン役なのだそうで、期待しています。 

 

 

最後にお話をうかがったのは、主人公の沢村邦夫を演じる渡邉さんです。沢村は、劇中では『リアリティ・ショウ』の主催者兼リーダーであり、ロミオ役と劇中劇の演出も担当する役どころだそう。沢村について渡邉さんに語っていただきました。

 

Q.沢村というのはどのような人物なのですか?

A.沢村は、観ていてすごく感情移入しやすい人間だと思います。とても人間らしい人間。泣いたり笑ったり怒ったりと、感情を素直に表現します。

『リアリティ・ショウ』のテーマの一つに恋愛があります。劇中劇の『ロミオとジュリエット』にしても、沢村を取り巻く人間関係にしても、恋愛が大きな主題として描かれています。その恋愛をめぐる心の動きにもきっと共感していただけるんじゃないかと思います。

 

Q.演じるうえで苦労される点はありますか?

A.『恋愛』を演じるのは難しいですね。自分の恋愛の経験と、恋愛している人間を演じるというのは違ってくると思います。恋愛感情をどう演技で表現するか、ということには苦労していますし、すごく力を入れている部分でもあります。恋をしている沢村を演じるときに、自分のわからない、経験したことのない恋愛にどうぶつかっていくか、そこを演出とすり合わせていっています。

 

Q.作品の中で最も好きな台詞は何ですか?

A.劇中で一番大切にしているセリフは、『本当に好きなんだ!』この一言です。内側からジュワっと感情があふれ出てくるような、そんなセリフです。

 

今後一週間で、さらにお客様の心に残るものをつくっていきたい。舞台の直前まで、最高のものを追及していきたい。そう語っていただきました。

 

おわりに…

『リアリティ・ショウ』のあらすじを演出さんから伺いましたが、どんな劇になるのか不思議でしょうがない、というのが正直な感想です。新大劇研による『リアリティ・ショウ』がどう仕上がるのか、是非とも劇場でお確かめください。事前に情報を仕入れるもよし、予備知識ナシで劇場に飛び込んでガツンを衝撃を受ける(と、いうことになると筆者は予想)もよし!演劇ファンも初めての方も、この夏、役者さんたちのナマの演技に触れてみませんか?


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